読書三昧

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【おすすめ書籍 105】青木理『百年の挽歌 原発、戦争、美しい村』(集英社)

福島県浜通り北部に位置する飯舘村。その美しい村で農業に従事してきたひとりの古老がなぜ・・・。著者青木理によるこのルポルタージュの取材から見えてきたものは、その102年の生涯に大きく影響した二つの「国策」でした。
休日ワイン

【おすすめ書籍 104】鈴木俊二 乙黒美彩『最新 ワインの科学』(講談社ブルーバックス)

著者は山梨大学ワイン科学研究センターのお二人。専門用語が多く出てきますが、わかりやすく解説していますので、着実に読み進めることができます。ワインの歴史から地球温暖化という環境下でのワイン造りまで、研究者からみたワインの世界は、実に芳醇で奥深いものと気づかされます。
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【おすすめ書籍 103】クリス・パッカム[序文]『気候と生態系でわかる 地球の生物大図鑑』(河出書房新社)

本書の原題は「HABITATS」。ハビタットとは生息地という意味。本書では地球にある多種多様なハビタットを通して、生き物たちがどのように機能しているのかを探り出して紹介しています。ハビタットのしくみや、その環境保全についてのコラムを加えた新しいタイプの生物図鑑です。
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【おすすめ書籍 102】池井戸潤『ブティック』(ダイヤモンド社)

2026年は池井戸潤の新作が季節ごとに4社からそれぞれ刊行される予定で、まさに目白押し。その第一弾が本書『ブティック』となります。東京中央銀行入行3年目の主人公は、取引先のことを第一にを真っ当に考えたことで銀行の上司から疎まれ、閑職に追いやられてしまいます。そして転職した先がM&Aブティックのランパス東京という設定で、東京中央銀行ほかとの戦いが始まります。
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【おすすめ書籍 101】鶴見太郎『ユダヤ人の歴史』(中公新書)

バビロン捕囚などディアスポラとともに歩み続けたユダヤ人3000年の歴史を本書で学ぶことができます。ユダヤ人の特性を活かせる「組み合わせ」を探究し続けたのが、ユダヤ人の歴史である、と著者は説いています。
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【おすすめ書籍 100】川北省吾『新書 世界現代史』(講談社現代新書)

本書は、共同通信社が2022年3月から25年4月にかけて配信し、加盟新聞社25紙に掲載された大型国際インタビュー「レコンキスタの時代」を全面改訂し、書籍用に書き下ろしたものです。「レコンキスタ」とは「失地回復」という意味。
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【おすすめ書籍 99】中澤務監修『小さなラテン語図鑑』(三才ブックス)

都内書店にある「図鑑の本棚」で見つけた一冊。初版は2024年11月。見出し語と見出し語のルーツとなったラテン語を併記、それに関わりのある絵画作品や写真を添えた構成となっており、静かなブームが長く続いているラテン語の魅力が溢れています。巻末にはラテン語の名句がいくつか紹介されていますが、その中のひとつ。「Festina lente フェスティーナー・レンテー ゆっくり急げ」 初代皇帝アウグストゥスの座右の銘。「結果を出すためには、慌てず慎重に」と同時に「遅すぎると結果が出ない」、という意味が込められています。
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【おすすめ書籍 98】ラテン語さん『日本はラテン語でできている』(SB新書)

著者のラテン語さんは高校生からラテン語の勉強を始めている方ですが、そのきっかけは本書にも登場する「ある地図」との出会いだったようです。人の関心を広げるきっかけをつくる空間や事物との邂逅は、時空を超えて奇跡的にさえ思えます。本書には47都道府県それぞれにラテン語にまつわる話が北海道から沖縄県まで記述されています。日本の各地には第二のラテン語さんが生まれるきっかけとなる事物が確実にありそうです。
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【おすすめ書籍 97】フランク・パヴロフ 藤本一勇訳『茶色の朝』(大月書店)

大学同期のS君から紹介。フランク・パヴロフのストーリーにヴィンセント・ギャロの絵が挿入されている31ページの本文と高橋哲哉による14ページのメッセージで構成されている本書は、版元や関係者の熱意が伝わる日本オリジナル編集版となっています。猫や犬から新聞・ラジオまですべて茶色になっていく物語。いつの時代でも、どこの国においても「茶色の朝」がやってくるかもしれません。戦後80年平和だった国でも例外ではないのです。「思考停止をやめること、考えつづけること」の必要性を説いた哲学者高橋哲哉のメッセージが心に残ります。
休日ワイン

【おすすめ書籍 96】阿川佐和子ほか『おいしいアンソロジー ワイン』(だいわ文庫)

本書は40人の作家によるワインについてのエッセイを纏めたものです。読了後、普段飲んでいるデイリーワインの「キャンティ」も、より美味しく感じるから不思議なものです。いつの日か村上春樹に倣って、イタリアトスカーナ州に旅をして、気に入ったワインを1ダースほど購入してみたいものです。また埴谷雄高のように、ひと仕事をやり遂げた時にはハンガリーのトカイワインアスズ(トカイ・アス―)で祝杯を、なんて日々にも憧れます。