読書三昧

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【おすすめ書籍 110】高野秀行『酒を主食とする人々』(本の雑誌社)

アフリカのエチオピア南部に酒を主食とする民族がいる、一冊の研究者の本との出会いが著者を動かし、TBS「クレイジージャーニー」という番組スタッフと一緒に現地に向かいます。全行程二週間。本書副題は「エチオピアの科学的秘境を旅する」。著者の辺境への旅には常に文化人類学的なアプローチがあって、そこが魅力的ですが、今回は酒を主食とする民族に科学的にも迫ります。本の雑誌が選ぶ2025年度ノンフィクションベスト10 第1位作品。
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【おすすめ書籍 109】池井戸潤『ハヤブサ消防団 森へつづく道』(集英社)

ドラマ化され、柴田錬三郎賞を受賞した『ハヤブサ消防団』の続編です。池井戸潤2026プロジェクトの第2弾として創業100周年の集英社から刊行されました。主人公三馬太郎はミステリ作家。相棒の編集者中山田洋と上梓した『キツツキたちの理由』が文学賞にノミネートされますが、そこに人気絶頂の美しいライバルが登場します。配役も含めて、ドラマ化がいまから楽しみです。
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【おすすめ書籍 108】星野道夫『長い旅の途上』(文春文庫)

カムチャツカで熊に襲われて、著者が世を去ったのが1996年でしたので、今年が没後30年になります。先日の9月30日に朝日新聞夕刊で記事を読みましたが、今も各地で星野道夫さんの写真展が開催されていたようです。本書単行本の刊行は1999年。遺稿集として編集されたものです。人間と自然の豊かさについて静かに語り続ける言葉は、国境や世紀を越えて多くの方に確実に伝わっています。
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【おすすめ書籍 107】寺島実郎『世界認識の再構築 十七世紀オランダからの全体知』(岩波書店)

17世紀オランダが黄金期を創りえた原動力のひとつに、イベリア半島からのユダヤ人、フランスからのユグノー、英国からのピューリタンたちの亡命・移住があったようです。オランダはかれらにとっての希望の地であったのでしょう。
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【おすすめ書籍 106】大江健三郎『ヒロシマ・ノート』(岩波新書)

被爆から18年の1963年に始まる取材ノートには、悲惨な被爆者たちの威厳に満ちた姿や、献身的な医師たちの振る舞いが記録されています。戦後81年目を迎え、被爆者たちの声の継承が困難になってきたことに加え、世界各地で戦争が繰り返され、現職の日本の政治家からも非核三原則を一部見直しの議論をと平気でコメントが出てくるこのご時世に、本書の価値は高まるばかりです。
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【おすすめ書籍 105】青木理『百年の挽歌 原発、戦争、美しい村』(集英社)

福島県浜通り北部に位置する飯舘村。その美しい村で農業に従事してきたひとりの古老がなぜ・・・。著者青木理によるこのルポルタージュの取材から見えてきたものは、その102年の生涯に大きく影響した二つの「国策」でした。
休日ワイン

【おすすめ書籍 104】鈴木俊二 乙黒美彩『最新 ワインの科学』(講談社ブルーバックス)

著者は山梨大学ワイン科学研究センターのお二人。専門用語が多く出てきますが、わかりやすく解説していますので、着実に読み進めることができます。ワインの歴史から地球温暖化という環境下でのワイン造りまで、研究者からみたワインの世界は、実に芳醇で奥深いものと気づかされます。
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【おすすめ書籍 103】クリス・パッカム[序文]『気候と生態系でわかる 地球の生物大図鑑』(河出書房新社)

本書の原題は「HABITATS」。ハビタットとは生息地という意味。本書では地球にある多種多様なハビタットを通して、生き物たちがどのように機能しているのかを探り出して紹介しています。ハビタットのしくみや、その環境保全についてのコラムを加えた新しいタイプの生物図鑑です。
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【おすすめ書籍 102】池井戸潤『ブティック』(ダイヤモンド社)

2026年は池井戸潤の新作が季節ごとに4社からそれぞれ刊行される予定で、まさに目白押し。その第一弾が本書『ブティック』となります。東京中央銀行入行3年目の主人公は、取引先のことを第一にを真っ当に考えたことで銀行の上司から疎まれ、閑職に追いやられてしまいます。そして転職した先がM&Aブティックのランパス東京という設定で、東京中央銀行ほかとの戦いが始まります。
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【おすすめ書籍 101】鶴見太郎『ユダヤ人の歴史』(中公新書)

バビロン捕囚などディアスポラとともに歩み続けたユダヤ人3000年の歴史を本書で学ぶことができます。ユダヤ人の特性を活かせる「組み合わせ」を探究し続けたのが、ユダヤ人の歴史である、と著者は説いています。