ジェンマ

読書三昧

【おすすめ書籍 101】鶴見太郎『ユダヤ人の歴史』(中公新書)

バビロン捕囚などディアスポラとともに歩み続けたユダヤ人3000年の歴史を本書で学ぶことができます。ユダヤ人の特性を活かせる「組み合わせ」を探究し続けたのが、ユダヤ人の歴史である、と著者は説いています。
読書三昧

【おすすめ書籍 100】川北省吾『新書 世界現代史』(講談社現代新書)

本書は、共同通信社が2022年3月から25年4月にかけて配信し、加盟新聞社25紙に掲載された大型国際インタビュー「レコンキスタの時代」を全面改訂し、書籍用に書き下ろしたものです。「レコンキスタ」とは「失地回復」という意味。
園芸初心者

【園芸初心者12ヶ月 33】2026年5~6月

黄金週間がやってきました。各種バラが順番に咲いてきて、風薫る毎日を迎えています。この時期特有の強風や雨の日もあり、赤いアンジェやピンクのピエール・ドゥ・ロンサールが年々蕾が増えている関係で、幹全体が重くなっていることへの対処が必要です。
園芸初心者

【園芸初心者12ヶ月 32】2026年4月

モッコウバラやハナミズキ、オオデマリなど植えてから10年目の春を迎えました。ハナミズキは昨年紅葉するはずの葉も少なかったこともあり、枝の多くを剪定しました。それが奏功したのか、綺麗に花が咲いたことにホッとしています。
読書三昧

【おすすめ書籍 99】中澤務監修『小さなラテン語図鑑』(三才ブックス)

都内書店にある「図鑑の本棚」で見つけた一冊。初版は2024年11月。見出し語と見出し語のルーツとなったラテン語を併記、それに関わりのある絵画作品や写真を添えた構成となっており、静かなブームが長く続いているラテン語の魅力が溢れています。巻末にはラテン語の名句がいくつか紹介されていますが、その中のひとつ。「Festina lente フェスティーナー・レンテー ゆっくり急げ」 初代皇帝アウグストゥスの座右の銘。「結果を出すためには、慌てず慎重に」と同時に「遅すぎると結果が出ない」、という意味が込められています。
読書三昧

【おすすめ書籍 98】ラテン語さん『日本はラテン語でできている』(SB新書)

著者のラテン語さんは高校生からラテン語の勉強を始めている方ですが、そのきっかけは本書にも登場する「ある地図」との出会いだったようです。人の関心を広げるきっかけをつくる空間や事物との邂逅は、時空を超えて奇跡的にさえ思えます。本書には47都道府県それぞれにラテン語にまつわる話が北海道から沖縄県まで記述されています。日本の各地には第二のラテン語さんが生まれるきっかけとなる事物が確実にありそうです。
読書三昧

【おすすめ書籍 97】フランク・パヴロフ 藤本一勇訳『茶色の朝』(大月書店)

大学同期のS君から紹介。フランク・パヴロフのストーリーにヴィンセント・ギャロの絵が挿入されている31ページの本文と高橋哲哉による14ページのメッセージで構成されている本書は、版元や関係者の熱意が伝わる日本オリジナル編集版となっています。猫や犬から新聞・ラジオまですべて茶色になっていく物語。いつの時代でも、どこの国においても「茶色の朝」がやってくるかもしれません。戦後80年平和だった国でも例外ではないのです。「思考停止をやめること、考えつづけること」の必要性を説いた哲学者高橋哲哉のメッセージが心に残ります。
休日ワイン

【おすすめ書籍 96】阿川佐和子ほか『おいしいアンソロジー ワイン』(だいわ文庫)

本書は40人の作家によるワインについてのエッセイを纏めたものです。読了後、普段飲んでいるデイリーワインの「キャンティ」も、より美味しく感じるから不思議なものです。いつの日か村上春樹に倣って、イタリアトスカーナ州に旅をして、気に入ったワインを1ダースほど購入してみたいものです。また埴谷雄高のように、ひと仕事をやり遂げた時にはハンガリーのトカイワインアスズ(トカイ・アス―)で祝杯を、なんて日々にも憧れます。
読書三昧

【おすすめ書籍 95】寺島実郎『21世紀未来圏 日本再生の構想』(岩波書店)

本書の副題に全体知と時代認識とある。「全体知」とは専門知、総合知を超えた統合された叡智のこと。
読書三昧

【おすすめ書籍 94】永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮文庫)

木挽町の芝居小屋の裏手で起きた仇討。この時代、芝居町は遊廓とともに「悪所」と呼ばれていました。仇討の目撃者たちの証言から次第にその真相が明らかになっていく構成やラストの驚きも木挽町ならではの仕掛けがあり、見事です。仇討を成し遂げる菊之助とその周りの証言者たちの人間模様が過不足なく丁寧に描かれており、武士の苦悩や「悪所」で働く者たちの人情が心に響く作品となっています。直木賞・本周五郎賞W受賞に相応しい逸品。2026年2月いよいよ映画公開です。この機会にぜひ。