【おすすめ書籍 107】寺島実郎『世界認識の再構築 十七世紀オランダからの全体知』(岩波書店)

読書三昧

17世紀オランダが黄金期を創りえた原動力のひとつに、イベリア半島からのユダヤ人、フランスからのユグノー、英国からのピューリタンたちの亡命・移住があったようです。オランダはかれらにとっての希望の地であったのでしょう。

小国オランダが民主主義、資本主義を育て、海洋国家になったかを本書は解説しています。日本はそのオランダを唯一「世界への窓」としながら鎖国を続けたことは、文化的に依存し続けてきた中国からの自立を意味し、やがて19世紀近代への道を歩んでいくことになります。現代社会の諸相を探るためには、その源流となっている17世紀のオランダを中心とした全体知を理解することが必須です。

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