【おすすめ書籍 69】池井戸潤『俺たちの箱根駅伝 上・下』(文藝春秋)

読書三昧

箱根駅伝本選に出場できない16大学から16人が召集されて関東学生連合が編成されます。オープン参加で順位や記録は参考数字でしか残らないチームながら、一流企業での仕事に信じるものを失った男が監督として本気で勝負に挑みます。敗れざる者たちによる熾烈な競走を実況するテレビマンたちの矜持も本書の読みどころのひとつ。読みながら涙が止まらない俺たちの物語は、2024年ベスト作品です。

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