【おすすめ書籍 35】池井戸潤『シャイロックの子供たち』(文春文庫)

読書三昧

「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊。」という池井戸潤の言葉がオビに掲載されています。この言葉で本書を手に取った方も多いのでは。今回は映画化のタイミングでもあり、再読も含め、いま多くの方々に読まれています。東京第一銀行長原支店で働くさまざまな行員たちを描いた群像劇の本書は、良質の短編集の切れ味と長編ミステリの周到さとを併せ持った作品です。

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