【おすすめ書籍 12】國分功一郎『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫)

読書三昧

人生を楽しむためにはどうしたら良いのだろうか。著者はラッセル、スピノザ、ハイデガーなど先人たちの叡智を読み解きながら、「暇」を得た時に「退屈」しなくてもいい人間のあり方について思索を巡らす。とりわけ英国の19世紀のデザイナーであるウィリアム・モリスの思想に対する著者の解説に得心がいく人は多いに違いない。大学生や還暦を迎えた中高年の方々に読んでいただきたい一冊。

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