ジェンマ

読書三昧

【おすすめ書籍 4】瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫)

映画公開そして地上波の放送でこの作品が長く注目されることは嬉しい限りである。映画は原作を基調としながら、アレンジして作品の魅力度を高めており、映画と原作と2倍楽しめることに成功している。加えて、映画では描かれていない原作の良さにあらためて気づかされることも収穫であろう。本書で主人公の高校の担任である向井先生の言葉にぜひ触れてほしい。
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【おすすめ書籍 3】青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました』(双葉文庫)

一寸法師、花咲か爺さん、浦島太郎といったお馴染みの昔話をミステリ仕立てに改編させた著者のアイデアが見事です。年間ミステリにランクイン、本屋大賞ノミネート作品の待望の文庫化。第二弾が早くも刊行され、西洋の童話をベースにした『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』ともども好評。しばらくは青柳碧人から目が離せない。
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【おすすめ書籍 2】北村紗衣『批評の教室』(ちくま新書)

単行本では『取材・執筆・推敲』、新書では本書のほかに『ライティングの哲学』『知的文章術入門』など書くことをテーマにした書籍が刊行され、豊作が続いています。本書の副題は「チョウのように読み、ハチのように書く」。フットワークや調査力を駆使してその作品を精読し、切れ味鋭く書いて楽しむということが批評である、と著者は説いています。
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【おすすめ書籍 1】和田誠 平野レミ『旅の絵日記』(中公文庫)

和田誠・平野レミ夫妻と二人の息子が1989年の夏に、フランス~スペイン~イタリアの各地をクルマでのんびりと巡る。風景や街並みなど父の作品に加え、息子たちの絵も愉しめます。またご当地の料理やワインの記述も多く、本書で素敵な旅を味わってください。2019年に和田誠は83歳で亡くなりましたが、2021年には「和田誠展」が開催、代表作『お楽しみはこれからだ』も国書刊行会から復刊とファンには嬉しい企画が続いています。
雑記ブログ

ご挨拶

初めまして。ブログ初心者のジェンマです。 趣味の読書やゴルフ、休日に愉しんでいるワインや失敗続きの園芸などを記録していきます。 敬愛する和田誠氏の代表作に倣い、「お楽しみはこれからだ」。 どうぞよろしくお願いいたします。